自分だけのお金では起業できない場合、他者からの支援が必要です。
支援のされ方により会社の経営・財務状態は大きく変わります。
目次
他者からの支援の方法
他者から支援を受ける方法は3つあります。
出資してもらう
話をシンプルにするために株式会社という前提で書きます。
株式会社を設立するときに出資してもらえば他者から支援を受けることができます。
出資した人は株式会社の株主になります。
決議内容により異なりますが、一般的に過半数の株式を所有していれば会社に関する決議を決定することができます。
半分以上一人の方に支援してもらえば会社の意思決定権はその方にあります。
出資割合には注意が必要です。
会社が借入をする
会社の設立は自己資本で行い、設立後に他者からの支援を受ける方法もあります。
出資してもらうのと貸してもらうのは別物です。
出資されれば会社にとっては自己資本と考えます。
借入は自己資本ではなく、単なる負債です。
決算書は自己資本が多い方が信頼性はあります。
設立後に借りることも可能ですが、決算書上はあまり良い選択ではありません。
設立前に個人で借りる
会社を設立する前に個人で他者からお金を借りる方法もあります。
例えば親に支援してもらう場合など。
個人で金銭消費貸借契約書を結び、しっかり返済すれば問題ありません。
貸してもらったお金で会社を設立すれば株主は会社を作った代表者本人になります。
メリット・デメリット
それぞれメリットとデメリットがあります。
出資をしてもらう
【メリット】
出資なので返済義務はない
自己資本が増えるので会社の決算書は良くなる
【デメリット】
代表者より多くの株式を取得されると代表者が自由に意思決定できない
出資者が株式を売りたいとなったとき、株価で揉めることがある
出資者が株式を売りたいとなったとき、買い取る側は買取資金の用意が必要
会社が借入をする
【メリット】
株主構成はシンプルになる
会社の利益から返済できる
【デメリット】
他者からの借入が増えるので会社の決算書は悪くなる
会社の経営が苦しく返済見込みがないとしても、貸した側は貸したお金が財産として計算される。(相続税の計算など)
設立前に個人で借りる
【メリット】
借りたお金で出資ができるので株主は代表者一人となる
自己資本が増えるので会社の決算書は良くなる
【デメリット】
個人の所得の中から返済していかなければならない
(税金を引かれたあと)
(会社から直接返済することはできない)
一概にどの方法がベストとは言えません。
状況により判断は異なります。
ただ、親などから借りて暫く返済する必要がない場合は、個人で借りて代表者の出資金に充てるのが得策ではないでしょうか。
まとめ
株主構成はシンプルに、会社の決算書は良くしたい。
そうなると個人で借りる方法が残ります。
貸してくれる人がいるのであれば有力な選択肢です。
誰も貸してくれない、出資してくれる人もいない場合は会社設立後に金融機関へ借入の申し込みをすることになります。
いずれにしても他者から支援を受けるには覚悟が必要です。
〜 なんてことのない日々 〜
南アルプスにキャンプに来ています。
日が落ちると涼しく快適です(笑)
久しぶりに手羽先の燻製。
桜チップの香りが最高です(笑)