簿記のボの字〜勘定科目の家〜


簿記のイメージだけでもわかると決算書の見方が変わります。
勘定科目にはそれぞれ家があります。

簿記は仕訳

簿記は事業の活動を記録したものです。
仕訳というもので記録していき、仕訳を一つ一つ積み重ねていくと決算書が出来上がります。

基本的に事業活動は”現金”の動きで表されるので、現金の増減を中心に考えます。
仕訳の基本は現金です。
現金が増えると左、減ると右に入ります。

実際の仕訳はこんな感じです。
(金額は適当です)

現金 20万円 / 売上20万円
仕入 15万円 / 現金15万円

勘定科目の家

現金・売上・仕入など、簿記で使う項目のことを勘定科目といいます。
勘定科目にはそれぞれ自分の家があります。

基本的に家は4つに分かれます。
資産・負債・費用・収益です。

図にするとこうなります。

スクリーンショット 2015-10-17 14.03.48

このシンプルな図がとても重要です。

仕訳を重ね合わせるとこうなります。

スクリーンショット 2015-10-17 14.13.49

この図の左と右は、仕訳をしたときの左と右と同じです。

それぞれの勘定科目には家があり、資産に住んでいるもの、負債に住んでいるもの、費用に住んでいるもの、収益に住んでいるものがあります。

現金が増える場合

仕訳では現金が増えると左に入ります。

スクリーンショット 2015-10-17 14.14.08

あいている右側には負債と収益の家があります。
素直にいくと右側には負債か収益が入ります。

現金が減る場合

仕訳では現金が減ると右に入ります。

スクリーンショット 2015-10-17 14.13.58

あいている左側には資産と費用の家があります。
素直にいくと左側には資産か費用が入ります。

家出することもある

自分の家にいたものが、時々家出することもあります。
その場合のイメージはこんな感じです。

スクリーンショット 2015-10-17 16.42.10

左右が逆になります。
何かがマイナスになるときは、家出をしている状態です。

資産と費用のマイナスで現金が増える場合

スクリーンショット 2015-10-17 16.42.54

車両(資産)を売って現金が増えた。
交通費(費用)が戻ってきたから現金が増えた。

などがあります。

負債と収益のマイナスで現金が減る場合

スクリーンショット 2015-10-17 16.43.04

借入金(負債)を返済して現金が減った。
売上(収益)が取り消されて現金を返した。

などがあります。

まとめ

現金を中心に考えると、これらの仕訳のどこかに当てはまります。
現金が増えるのは負債・収益が家にいる場合と、資産・費用が家出した場合。
現金が減るのは資産・費用が家にいる場合と、負債・収益が家出した場合です。

図で考え、イメージを持つことが大切です。


〜 なんてことのない日々 〜

今日は妻の実家で親戚が集まり、息子の誕生をお祝いしてくれます。
とてもありがたいことです。

息子も元気に成長しているので、みんなに顔見せできて嬉しいです。

税理士やってます。

税理士 西野伸太郎

クラウドを活用した業務効率化を得意としています。
事務負担を極力減らし、本業に専念することをサポートします。

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