税理士の役割の一つに経営者の言葉を伝えるというものがあります。
どこに対して伝えるかは税理士ごとに異なります。
対税務署
最も税理士が経営者の通訳になるのは税務調査のときでしょう。
経営者の思いを税法に反しないよう税務署側に伝えるのは大切な仕事です。
言葉とは不思議なもので伝え方次第で結果が変わってきます。
大した問題でもないことでも下手な伝え方をすると突っ込まれることがあります。
逆に少し問題かもしれないと思っていることでも伝え方次第ですんなり通ることもあります。
そこは専門家である税理士に任せた方が安全です。
経営者の言葉をうまく通訳することも税理士の大切な仕事です。
対従業員
経営者の言葉を従業員に伝えるのに税理士が間に入ることがあります。
これは特殊なケースであり、多くの税理士は介入しない領域だと思います。
私は必要に応じて対従業員に対しても経営者の言葉を通訳します。
会社が直面している現実や会社の数字に関することは経営者が直接伝えても難しい面があります。
第三者の目で見て客観的に伝えた方が真実味があることがあります。
経営者により望む望まないはありますが、税理士が経営者に変わって会社の実情を説明することには一定の価値があります。
経営者の通訳になるには覚悟が必要
対税務署にしても対従業員にしても対銀行にしても、経営者の通訳として税理士が間に入るにはそれなりの覚悟が必要です。
特に従業員に対しては強い覚悟が必要です。
経営者も従業員も人生をかけて働いています。
その間に立つというのは半端な覚悟ではできません。
困難な道ではあるのですが、私はそこに突っ込んでいくことが必要だと思っています。
純粋に経営者はそこの通訳者を求めているからです。
経営者の意図を理解し、従業員にうまく伝え経営を改善することができれば日々数字と経営者を見ている意味があります。
まとめ
税理士は経営者の片腕です。
税理士の役割の一つとして経営者の意図を外部に正しく伝えるというものがあります。
対税務者や対金融機関はもちろんですが、従業員に対してもうまく伝えることができれば税理士の価値は上がります。
正しく伝えるためには経営者の考えていることを正しく理解する必要があります。
〜 なんてことのない日々 〜
プールで遊ぶ子供達。
子供は水遊びが好きですね(笑)