会社が一定の規模になってくると経理担当者が必要になってきます。
どのような人を採用するのが良いのか考えてみました
中小企業の経理の仕事
経理の仕事はシンプルに考えるとお金を管理することです。
売上が入ってくるよう請求書を出したり、必要な支払いをしたり、給料計算をしたり、現金預金の動きを管理して記録したり。
メインはお金の管理ですが、付随業務もたくさんあります。
中小企業の場合は明確に部署が分かれていないことがほとんどです。
書類作成、電話応対、接客、備品管理、郵送物管理、雑務・・・
社内業務全般が経理の仕事である場合も多く見られます。
こういう経理が欲しい
もし私が経理を採用するとしたら、次のことを重視します。
1 コミュニケーション能力のある人
一番大切なのは人間性です。
中小企業の経理は何でも屋さんになることも多く、会社の顔として電話に出たり、接客をしたりします。
会社内の雰囲気を作る役割もあります。
人と積極的にコミュニケーションを取れる能力が必要です。
2 信頼をおける人
次に大切なのは信頼できるかどうかです。
お金を扱うポジションですし、給与計算やマイナンバー管理など個人情報を扱うことも多くあります。
口が堅いことは重要です。
3 ITの新しいスキルを身につけようとする姿勢がある人
経理には効率化、自動化できる部分がたくさんあります。
今後ITの進歩により益々自動化が進んでいきます。
日頃からパソコンに触れているのは必須条件だと思います。
会計ソフトを使ったことがあるかどうかは関係ありませんが、エクセルのスキルはできるだけ高い方が理想的です。
新しいもの・ことに積極的に挑戦し、吸収しようとする姿勢を持っている人が必要です。
4 自分を必要としない体制作りができる人
日々の作業をマニュアル化し、誰でも同じように処理ができる体制作りができると理想的です。
その人にしかわからない処理の仕方を作ってしまうと作業の標準化はできません。
人によってはマニュアル化してしまうと必要とされなくなるので仕事がなくなると考える場合もあります。
実際にはマニュアルを作れるような優秀な人が不要になるわけはありません。
益々重要な仕事をしていただくことになります。
どのような考えを持っているのかを事前に確認したいところです。
5 簿記2級程度の知識を持っている人
最後に最低限の簿記の知識は必要です。
簿記はそれほど難しいものではないので、良い人がいたら働きながら学んでもらうことも可能だと思います。
初めから全て揃っている人を採用するのは困難
良い人材と巡り合うことは簡単ではありません。
限られた時間の面接だけで判断するのも難しいことです。
欲張りすぎるといつまでも採用できないことになってしまいます。
経験も知識もスキルも揃っているような人は求めている給料が高い場合が多く、負担が大きくなってしまいます。
具体的な経理体制の構築や会計ソフトの操作指導などは外部に委託すれば済むことです。
経験や知識を重視するよりも人間性や姿勢に重きを置いて選ぶことをお勧めします。
まとめ
経営の悩みのほとんどは”人”に関することと言われます。
お客様と打ち合わせをしていても必ずと言っていいほど人の悩みが出てきます。
人の問題は本当に難しいものです。
今持っているスキルよりも未来の可能性に目を向けていきたいところです。
〜 なんてことのない日々 〜
明日は税理士試験の発表です。
私の仲間も何人か受験しているのでドキドキです。
私は税理士試験に苦労し何度も発表のドキドキを味わってしまいました(笑)
仲間の幸運を祈ります。