確定進行が終わってホッとしている方も多いと思います。
が・・・、2016年はもう2ヶ月が終わろうとしています。
2016年分の利益予測と納税予測を立て、お金の使い方を考えましょう。
利益予測の立て方
利益予測と納税予測は確定申告が終わった直後が一番立てやすい時期です。
2015年の確定した毎月の売上と経費をじっくり見て、それをベースに2016年の利益予測を作っていきます。
例えばこんな感じで
作成例なので毎月同額でシンプルなものです。
実際は売上の多い月や経費の多い月があります。
2015年の実績を見れば予測も正確なものが作れるはずです。
売上がどの程度伸びるかは今の時点ではわかりませんが、そこは期待と現実の狭間で揺れ動きながら自分が思う数字で作っていきます。
納税予測の立て方
利益が予測できれば納税額も予測できます。
簡単なもので構わないので自動的に納税額が出るような計算式を入れておくと便利です。
私は損益予測の下に納税額が表示されるようなシートを作っています。
納税額を表示させることで意識が変わります。
所得税額の計算
所得税は累進課税といって所得に応じて税率が変わります。
国税庁のHPではこのように表示されています。
こういう場合はVLOOKUP関数を使うと便利です。
所得税の速算表の表示を少し変えるとこのように表現できます。
この形にしてVLOOKUP関数を使うと該当する税率と控除額を自動計算できます。
課税される所得金額の中から所得金額より小さくて一番近い行を探してくれます。
例えば所得金額300万円であれば、300万円より小さく一番近い行は「1,950,001」のところです。
「1,950,001」の行の税率と控除額を自動的に選択てくれます。
2015年の確定申告書を参考にすれば、2016年の所得控除もおおよそわかります。
所得から所得控除を引けば課税される所得金額がでます。
それにVLOOKUP関数で自動計算した税率をかけて所得税額をだします。
細かく計算すると所得税額に2.1%の復興特別所得税がかかります。
エクセルの作成例はこのような形です。
課税される所得金額は千円未満切り捨て、納税額の合計は百円未満切り捨てなので矢印のところでなおしています。
切り捨てはROUNDDOWN関数を使っています。
住民税額の計算
住民税は所得税と若干控除額が違います。
簡便的な納税予測なのであまり細かく気にする必要はありませんが、配偶者控除や基礎控除が33万円などといった簡単な項目だけ直しておくと実態に近い税額がでます。
住民税の税率は一律10%なのでシンプルです。
エクセルでの作成例はこのような形です。
作成例では均等割や調整控除額といった項目を入れていますが、地方自治体により異なる場合があります。
このあたりは細かいので省略しても構いません。
所得金額は千円未満切り捨てなので矢印でなおしています。
事業税の計算
所得税と住民税の他にも事業税という税金がかかります。
業種によってはかからないものもありますが、一般的にはかかります。
事業税は青色申告特別控除を引く前の所得から290万円を控除した金額に対してかかります。
業種により税率が異なりますが、多くの業種が5%です。
事業税のエクセル作成例はこのような形です。
所得金額は65万円控除前の所得から290万円を控除した金額です。
所得金額は千円未満切り捨て、納税額は百円未満切り捨てがあるので矢印でなおしています。
全ての税金を合計し、1ヶ月あたりの負担額を表示させます。
毎月の納税負担を意識することで計画的に資金を使うことができます。
一度計算式を作ってしまえば、あとは自動計算してくれる
計算式を作るのは多少手間がかかりますが、一度作ってしまえばあとは自動計算してくれます。
利益予測と納税予測の全体像はこんな感じです。
細かくて数字は見にくいと思いますがイメージだけつかんでいただければ。
利益予測は毎月実績を入れて修正していきます。
それに連動して納税額も自動的に算出されます。
消費税の課税事業者であれば消費税の納税額もプラスして納税予測を立てていきます。
まとめ
利益予測と納税予測は確定申告が終わった直後が一番立てやすいです。
気持ち的にも申告直後は「今年こそは!」という気持ちになります。
納税資金は計画的に貯めていかないと事業計画が狂います。
早い段階で予測を立てる必要があります。
気持ちの持ちようで納税に対するイメージも大きく変わります。
〜 なんてことのない日々 〜
ひな祭りのケーキを持って妻の妹が遊びに来てくれました。
可愛くておいしいケーキありがたいです。
子供達とたくさん遊んでくれて本当に助かりました(笑)