会計の世界には棚卸(たなおろし)という考え方があります。
棚卸をすることで一定期間の損益がわかります。
棚卸のイメージ
棚卸は期末に商品・製品・原材料などがいくら残っているのかを確認するものです。
月次の損益を正しく把握する必要があれば毎月棚卸をします。
日次決算という形で毎日棚卸をしている方もいます。
棚卸をして、使ってないもの、売れてないものを仕入から抜くことで正しい原価が計算できます。
今期1000商品を仕入れたとします。
棚卸をしないと原価1000になってしまいます。
売れていな商品が200あれば在庫として仕入れから抜きます。
そうすると原価は800になり、売れた分と原価が対応します。
棚卸は利益調整に使われやすい
棚卸は利益調整に使われることがあります。
調整してはいけないのですが、棚卸は発見が難しいため使われがちです。
今期利益が欲しいから在庫を実際より多く計上するとします。
在庫200のところを500とすると
このように原価が小さくなります。
逆に在庫を少なくすると原価が大きくなります。
一見簡単に調整できてしまうように思えますが、実際は簡単ではありません。
嘘の在庫は翌期以降に残ってしまいます。
嘘をついて多く計上した在庫は翌期に繰り越され、翌期の原価を大きくしてしまいます。
翌期も利益が出ないとなればまた過剰に在庫を計上しなければならなくなります。
世間と同じようなもので、一度嘘をつくと嘘をつき続けなければならなくなってしまいます(笑)
一見調整できそうに見えても手をつけてはいけないところです。
在庫を持ちすぎるのはよくない
在庫はまだ売れてないものです。
お金を払って仕入れたけれども売れてないものです。
在庫はお金が姿を変えたものです。
在庫を多く抱えることはお金を使えない状態にして持っていることになります。
資金繰りを圧迫するので過剰な在庫は持たないよう意識すべきです。
人生に当てはめて考えても在庫を過剰に持つのはよくありません(笑)
在庫はまだ原価になれていないものです。
原価は売上と対応するものです。
人生の売上を他者に対する貢献だとすると、原価は自分が持っている能力や技術や思いなどではないでしょうか。
自分の能力や技術や思いを表に出さなければ在庫として抱えていることと同じです。
在庫がなければ話になりませんが(笑)、在庫がない人はいないと思います。
外に向けて発信しなければ在庫は原価に変わりません。
・・・なんの話でしょうか(笑)
まとめ
棚卸をすることで正確な原価を把握することができます。
在庫を管理するのは手間がかかりますが必要なことです。
過剰に抱えすぎないためにも定期的に棚卸をしていきましょう。
〜 なんてことのない日々 〜
二人乗りベビーカーをゲットしました。
妻が1500円で見つけてきました(笑)
活躍がたのしみです(笑)