小規模企業共済の支払いが苦しくなったら減額・借入という方法もある


個人事業主や会社経営者のための退職金として小規模企業共済という制度があります。
支払った掛け金が所得から控除できるので節税という面でも広く利用されています。

退職金であるため任意の解約は返戻率が悪い

小規模企業共済は経営者のための退職金制度であるため、廃業や退職前に任意で解約してしまうと返戻率がよくありません。

イメージ的には7年以内の任意解約であれば8割程度しか戻りません。
期間が長くなれば返戻率も上がっていき、20年で100%になります。

途中で掛け金の支払いが苦しくなったとしても任意解約すると不利になってしまいます。

任意解約を避ける方法

掛け金の支払いが苦しくも返戻率の悪い任意解約は避けたいところです。
任意解約をする前に次のようの方法を検討する必要があります。

掛け金を減額する

小規模企業共済は月額千円〜7万円までの間で掛け金を選択できます。

途中で掛け金を増額することも減額することもできます。
ただし減額するには経営状態の悪化などの要件があります。

支払いが苦しくなっていれば経営状態は悪化しているということだと思いますので、減額申請をすれば減額が可能です。

例えば月額5万円支払っていて、継続が苦しければ月額千円に減額してしまえばよいのです。
返戻率が低ければ解約してしまってはもったいないです。

掛け金の範囲内で借入をする

小規模企業共済に掛けた範囲内で借入をすることができます。

経営が苦しければ一旦借入をして、小規模企業共済の支払いは続けるという選択肢もあります。

一時的に苦しい時期をしのげれば再び通常通り掛け金を支払えるようになるかもしれません。

まとめ

毎月の掛け金の支払いが苦しくなってしまった場合は、任意解約の前に減額と借入の選択肢を検討しましょう。

返戻率が8割ではもったいないです。

小規模企業共済は掛け金を全額所得から控除できます。
個人事業主は退職金がないので少しずつ積み立てていければ安心です。

うまく利用していきたい制度です。


〜 なんてことのない日々 〜

天気が良かったのでお墓まいりと谷保天満宮の梅林をお散歩。

祖父の命日が近いのでお墓にはきれいなお花が供えてありました。

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谷保天満宮の梅は満開

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気持ちのよい季節になってきました(笑)

税理士やってます。

税理士 西野伸太郎

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