利益とキャッシュの動きは一致しません。
利益が出ていてもキャッシュが減ることもあります。
利益とキャッシュのズレ
利益とキャッシュ(現預金)の増減にはズレがあります。
お金が入ってきていなくても売上が立つこともありますし、お金を払っても経費にならない場合があるからです。
借入をしたり、貸し付けをしたり、お金を預かったりしていることもズレの原因です。
利益とキャッシュのズレを説明してくるのがキャッシュフロー計算書です。
キャッシュフロー計算書を使うことで差額の原因を理解することができます。
が・・・・
社長に説明しても結局理解していただけません(笑)
私の説明も悪いのですが、キャッシュフロー計算書自体の構造もわかりにくいです。
どうすればわかりやすく説明できるかをずーっと考えていました。
そのずーっと考えていた問いの答えが先日の打ち合わせで見つかりました(笑)
答えは”消費税”でした・・・
キャッシュフローの説明を困難にしているのは消費税
先日の打ち合わせの中での社長とのやりとりで答えが見つかりました。
やりとりの内容はこんな感じです。
私 「期首から今までで利益が1千万円出ています。しかしキャッシュは1千万円減っています。」
社長「利益が1千万円出ているのになんでそんなにキャッシュが減っているんですか?」
私 「借入金の返済が1千2百万円ほどあります。それと消費税の支払いもしています。期首のキャッシュは3千万円ありますが、その後に納めた消費税が1千万円あります。期首の3千万円のうち1千万円は自社のお金ではなく預かっているお金です・・・」
このとき、自分で話しながら何か違和感がありました。
そうか・・・
期首のときに預かっている消費税は自社のお金ではないんだ・・・
キャッシュフローをシンプルに分かりやすく説明するポイントは消費税にあるということに気がつきました。
結論は、”キャッシュから預かっている消費税を抜く”ということです。
専門用語を使って説明すると
”期首のキャッシュから未払消費税を抜いたものがキャッシュのスタート値”
”キャッシュフローを計算する期間の月末のキャッシュ残からも未払消費税(仮受消費税と仮払消費税の差額)を抜く”
未払消費税を抜いたキャッシュを比較するとキャッシュフローの理解が容易になります。
キャッシュフロー計算書のキャッシュ残高から消費税を抜いて計算してしまえばよいのです。
未払消費税の増減項目も削除して。
このやり方で作るキャッシュフロー計算書は外部に正式に提出できる形ではありません。
正式なものではありませんが、消費税を除外した部分で会社がどの程度のキャッシュを稼ぎ出しているのかを理解するためには使える考え方だと思います。
まとめ
利益とキャッシュの関係はわかりにくいものです。
シンプルに理解するためには正しいやり方よりも実践的なやり方を考える必要があります。
答えをみればとても単純なことですが、長年説明をしてきてこんな単純なことにも気がつきませんでした。
疑問を投げかけてくれて考える機会をくれた社長に感謝します。
今後の説明はわかりやすくできるよう改善していきます。
〜 なんてことのない日々 〜
今年初ナポリタンをお昼に作りました。
少しケチャップが少なかったようで味が薄くなりました・・・。
今日はニンジンがあったのでニンジンを入れました。
少しワイルドに切りすぎたかもしれません(笑)
少し薄味でしたが娘は「おいしい」と言ってくれました(笑)