会社に現預金はどのくらい必要か


会社を安定して経営していくために必要な現預金はどの程度なのでしょうか。
目標の金額を設定することでそれに近づく可能性が出てきます。

お金が無くなると会社は倒産する

当然のことですが、会社にお金がなくなると倒産します。
資金繰りの苦しい会社の経営者は常にその恐怖と戦っています。

赤字・黒字は関係ありません。
会社を動かしているのは”お金”です。

どの程度のお金があれば、安定した経営といえるのでしょうか。

最低1ヶ月分、できれば3ヶ月分

現預金月商比率という指標があります。
簡単に考えると現預金が月商(1ヶ月分の売上高)に対してどのくらいあるかを表します。
会社の安定性をはかる指標として使われます。

業種業態、会社の規模により動かす金額は全く違いますので、売上高を基準にするのは適切な考え方だと思います。

会社が目指す最初の現預金の額は、月商の1ヶ月分です。

この1ヶ月分とは、大きな支払いをした後の会社に一番お金がない時期で判定します。
第一関門ですが、なかなか難しい金額です。
経営には様々な障害が現れます。丸々1ヶ月分の売上が入ってこなくても会社を潰さないために何とか残しておきたい金額です。

そして月商の2ヶ月分、3ヶ月分と現預金を増やせれば理想的です。

ただ、多ければ良いわけではなく、事業拡大への投資や従業員さんへの還元等とのバランスを考えながら増やしていく必要があります。

無借金経営も理想だが・・・

無借金経営も理想ですが、無理に返済し手元の資金が不足しては困ります。
最低1ヶ月分の現預金を残し、できれば3ヶ月分の現預金を残せるよう考えながら返済していきたいところです。

借入があると利息も発生しますし、何か気持ちが悪いですし、できるだけ早く返したくなりますが、そこはグッと我慢をして、手元の現預金を増やすことを心がけましょう。

会社のお金を増やす方法

会社のお金を増やす方法は大きく考えると3つあります。
・利益をだす
・借入をする
・増資をする

このうち会社が目指すのは当然”利益をだす”ことです。
借入や増資頼みでは永続的な安定はできません。

税金を嫌うあまり、利益を出さないように考えている経営者もいますが、それでは会社のお金は増えていきません。

まとめ

経営者が資金繰りばかり考えるようになると会社は成長しません。
本業に注力するためにも余裕のある運転資金が必要です。

経営の神様、松下幸之助さんは”ダム式経営”というものを説いていました。
資金、人材、技術等のダムをつくり、余裕のある経営をしていこうというものです。

お金をダムに貯めて、安定経営を目指しましょう。


〜 なんてことのない日々 〜

最近食欲が爆発しています。
ご飯が美味しくて止まりません(笑)。
しかも早食いです。

食欲の秋ですかね・・・。

税理士やってます。

税理士 西野伸太郎

クラウドを活用した業務効率化を得意としています。
事務負担を極力減らし、本業に専念することをサポートします。

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