会社の経営が苦しい状態は人間の体に例えると病気の状態です。
気づかぬうちに病気が進行してしまうと取り返しのつかないことになります。
未病とは
未病という言葉をネットで調べると次のように書かれていました。
東洋医学において、検査を受けても異常が見つからず病気と診断されないが、健康ともいえない状態。放置すると病気になるだろうと予測される状態をいう場合が多い。
デジタル大辞泉
病気になる前段階ということですね。
未病の段階で治療ができれば病気にならずに済みます。
会社の経営も未病を発見できれば大事に至らずに済みます。
会社が病気の状態とは
会社が病気の状態とは”利益を生み出せない””債務超過””人材不足”など様々な状態が考えられますが、究極をいうと”お金がない”状態だと思います。
お金がなくなると金融機関から借入をします。
よく会社のお金は人間の血液に例えられます。
お金を借りるとは病院で輸血してもらうようなものでしょうか。
それで回復する場合もありますが、輸血が効かない場合もあります。
運転資金の借入を完済するのは簡単ではない
借入には大きく分けると2種類あります。
設備を買うために借りる場合と、運転資金で借りる場合です。
設備資金の借入
設備を買うために借りる場合は、文字通り設備を買うので固定資産が計上されます。
この固定資産は減価償却という形で何年かに渡って経費になります。
借入金の返済期間と減価償却の期間が近ければ、返済する金額と減価償却で経費になる金額が近いものになるので、お金の流れと利益に大きな差が出ません。
運転資金の借入
運転資金の借入の場合は、日頃の支払いに充てるために借りるので、特に高額な資産を買うわけではありません。
借りたお金を通常の支払いに充て、借入だけが残る形になります。
借入金返済の元本部分は経費にはなりません。
お金は出て行きますが経費にはなりません。
決算書上利益は出ているがお金がないという状態になってしまいます。
利益を出さなければ借入金は返済できません。
利益が出れば当然税金がかかってきます。
お金がないのに税金がかかってくるという苦しい状態に追い込まれます。
運転資金の借入を完済するためには
運転資金の借入を完済するためには、借入をしていなかった健康な状態に戻るだけではダメなのです。
健康な状態から、借入の返済と納税をするために超健康な状態になる必要があるのです。
一度病気になった会社が超健康な状態になることは並大抵のことではありません。
まとめ
未病に気づき治療することが経営を安定させます。
未病に気づくためには広くアンテナを張る必要があります。
お客様の声、従業員さんの声、同業他社の声、数値を分析している税理士の声などに耳を傾けることが大切です。
〜 なんてことのない日々 〜
昨日、2歳2ヶ月の娘にアンパンマンのパズルを買いました。
30ピースの簡単なものです。
もう一人でできてしまいました(笑)。
私たち夫婦は天才だと騒いでいます(笑)。