モノが溢れて豊かな社会になると人生は守られていて楽しくて当たり前と思いがちです。
お金さえあればなんとかなる社会になってしまっているので余計勘違いしてしまいます。
人間社会で生きていくということは辛く苦しいことが大前提だと思っています。
この世は忍土
相田みつをさんの詩に「この世は忍土」というのがあります。
忍土とは仏教用語で苦しみを耐え忍ばなければならない世界を意味します。
詩の一部を紹介します。
お釈迦様はこの世を忍土と受け止めております。
つまり、自分だけ一人、自由気ままに生きる場所ではないというのです。
どこでも、どのように生きようとも、ガマンをしなければ生きてゆけないのが世の中であり、忍土です。
まさにそうだなぁ〜と思います。
私は別に仏教徒でもどこかの神様を信仰しているわけでもありません。
ただ、仏教やキリスト教などの歴史のある教えには学びがたくさんあります。
今はこんなことを考えている私ですが、少し前までは違いました。
むしろうまくいって当たり前、楽しいことばかりで当たり前と思っていた部分が大きいです。
学生の頃までは順風満帆だった人生も社会に出ると辛いことが増えてきました。
なんでこんなに辛いんだろう、なんでこんなに苦しいんだろうと悩む時もありました。
今でも辛いことばかりですが、考え方をシフトすることができたのでなんとかやっていけています。
辛くて苦しいことが当たり前なんだと。
耐え忍ぶ世界がこの世なんだと考えるようになりました。
これは悲観的に考えるのとは違います。
私はあくまでも楽観主義者です。
大抵のことはなんとかなると思っています(笑)。
今が一番楽しいと思っています。
悲観的に生きるのと耐え忍んで生きるのは全く別のことだと思います。
殺伐とした世の中になりつつある
モノが溢れ生活に困らない社会では、この世は辛いのが当たり前なんて考えは浸透しないですよね。
満たされることが当たり前ですからね。
子供の頃から欲しいモノは何でも手に入りますからね。
お金さえ稼げば満たされ続けて幸せになれると思ってしまいますよね。
お金に執着する人が増えている気がするのも、生きる大前提を勘違いしている人が増えたからなのかも知れないと思ってしまいます。
自分とお金が大事という意識が潜在的に刷り込まれてしまいます。
面倒な人間関係よりもお金を稼ぐことが大切と考えるようになってしまいます。
それでは社会は衰退し、殺伐とした世の中になることでしょう。
自分の子供へ
私は子供に幸せに生きていってもらいたいので、生きる大前提をしっかりと教えようと思っています。
欲しいモノを簡単に与えるようなことはしません。
悪いことをしたら厳しく叱ります。
手をあげることもあるでしょう。
この世は辛くて苦しくて思い通りにならないことばかりなんだよ。
それが当たり前、それが生きるということなんだよ。
でもお父さんは毎日が楽しくて生きていることが幸せでしょうがないんだよ。
と教えると思います。
〜 なんてことのない日々 〜
久しぶりに”おっとっと”を食べました。
美味しいですね。
食べながらたまたま手のひらに乗っていたのがこれ
おっとっとのキャラクターのクジラ。
なんか珍しそうだと思って調べたらやはりレアキャラらしい(笑)。
なんか嬉しくなりました。